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ITBOX-SH販売開始

今まで、温度調整ユニットと湿度調整ユニットは、独立していましたが、温度湿度調整ユニットとして、両者を一つにしました。ITBOX-SHは、ITBOX-Sに湿度制御機能が付いたものになります。2つのペルチェを独立制御して、それぞれで温度制御と湿度制御を行います。ペルチェによる湿度制御は除湿だけなので、加湿には超音波加湿器を使います。除湿時の温度低下をフィルムヒーターで補います。コントローラはRaspberry Pi 3Bまたは、Raspberry Pi4Bです。WiFi接続で、ブラウザから設定や監視が可能です。有線イーサーネットでも接続可能です。

PWM制御可能なデバイスは、(1)温度調整用ペルチェ、(2)除湿用ペルチェ、(3)加湿用超音波加湿器、(4)加熱用ヒーターの4種類です。

標準仕様では基板やファンがむき出しですが、背面にプロテクトガードを取付けることもできます。

湿度50%RHに設定しておけば、ハダニやカビなどの病害虫対策になります。(ハダニやカビは、温度20~30℃、湿度60~80%を好みますが、湿度が60%RH以下では、干からびて死滅します。)

湿度調整可能範囲は、温度26度の時、湿度35%RHから100%RHです。±5.0%RH以内での制御が可能です。

温度や湿度の設定も容易です。開始時間と設定温度、設定湿度を入力するだけです。補間機能で連続的に変化させることもできます。

なお、植物は、土壌湿度70%が最適と言われています。これは、根圏の水分量であり、空気中の湿度とは関係ありません。

標準構成のITBOX-SHの価格は、CPUがRaspberry Pi 3B+の場合、162,250円(税込、送料別)の予定です。ここで販売しています。

温湿度制御が可能なインキュベータとしては低価格に設定されています。

ITBOX-SHの外寸法は、W30cm, D30cm, H32cm(後部ペルチェ除く)、庫内寸法は、W24cm, D24cm, H25cmになります。

また、実験目的により、様々なオプションが適用可能です。監視用カメラや各種センサの追加、ソフトウエアの改修などにも対応いたします。

オプションで、フィルムヒーターをPTCヒーターに変更できます。PTCヒーターを使えば、庫内温度を60度まで上げることができます。卵の孵化(37.5度)や、生まれたての雛の育成、細菌の培養(35度±1度)、鶏肉からのキャンピロバクター分離(42度)など、40度近くの温度が必要な場合には、PTCヒーターをご利用下さい。なお、PTCヒーターを使う場合、最大消費電力が増えるので、ACアダプターは、180Wのものになります。

詳しくは、ここから、お問い合わせください。

New ITBOX-S

ITBOXは、単なる植物インキュベータではありません。植物インキュベータにデータロガーの機能が付加されたものです。温度、湿度、気圧、照度の自動計測を始め、I2Cセンサーの追加も容易です。カメラの自動撮影にも対応しています。

ITBOX-Sがリニューアルしました。ITBOX-Sは、室内栽培装置アイティプランターに温度制御機能とデータロガー機能を付加した、低価格で、高性能なインキュベータです。

インターネットを介して、すべての操作やデータのモニタリングが可能です。

改良点は、以下の通りです。

  1. ペルチェユニットの改良で冷却能力向上
  2. Raspberry Pi zero
  3. W採用で小型化24時間を超える温度調整設定が可能

重要な温度調整ペルチェユニットに、大型で静かな冷却ファンを搭載しました。また、小さなRaspberry Pi Zero Wを採用して、制御回路を背面に取り付けられるようになりました。

Raspberry Piへのアクセスもよくなり、USBの接続や取り外しが簡単です。

庫内も広く使えます。センサーも測定したい場所に移動できます。

1日24時間を超えて、温度変更時間が設定できます。最大設定時間は、4085年と、事実上、無制限になりました。

この機能により、22度設定を30時間、35度設定を40時間継続して、繰り返すようなことができます。

各種機能のカスタマイズやアプリのカスタマイズも承ります。

性能向上のために、仕様や価格は、予告なく変動する場合があります。ご了承下さい。

お求めは、ここから。

http://itplants.theshop.jp

事前に、栽培品目(植物? 藻? ミドリムシ?)、栽培方法(水耕栽培、試験管培養、シャーレ、フラスコ栽培、土耕栽培など)と必要な栽培温度、温度サイクル、照度などお知らせ下さい。対応できるようにカスタマイズをご提案させて頂きます。

お問い合わせは、ここからお願いいたします。

    植物育成温度調整キットについてのお問い合わせにご利用ください。

    チェックを有効にして送信してください。

    ITBOX-SW

    新製品の登場です。

    ダブルペルチェで強力に温度管理できるITBOX-S-Wを開発しました。ITBOX-Sは、アイティプランターを断熱材で覆い、ペルチェで温度制御ができるようにしたものです。植物栽培の他に、試験管培養ができます。コストパフォーマンスは、非常に高いものになっています。

    従来のITBOX-Sは、ペルチェ素子が1基搭載されたものでした。12V8Aのペルチェ素子1基では、夏場の室温28度以上では、庫内温度20度一定をキープすることが困難でした。そこで、室温が28度であっても、庫内温度20度をキープできるように、ITBOX-SWでは、ペルチェ素子を2基搭載しました。パワーに余裕があります。

    ペルチェ素子は、2つのCPU冷却ファンでサンドイッチにしてあります。ヒートパイプのCPU冷却ファンは、強力に冷却できるので、ファンの凍結はなくなりました。

    12V6Aのペルチェ素子が2基で、最大12V×6A×2=144Wになります。RaspberryPiにDVIでディスプレィやマウス、キーボード、スピーカー等を接続して使うこともできます。

    WiFiにつないで、様々な端末からブラウザで操作できます。

    センサー情報は、自動収集され、蓄積されていきます。アプリは、全て、ソースコード付きなので、自由に改良、変更が可能です。ソースコードは、Web側は、html, JavaScript、サーバー側は、node, pythonで書かれています。

    他にも、

    1.PID動作の高速化

    sampling time 10sec ->  500msec に高速化

    2.PIDパラメータの最適化

    過渡応答法によるパラメータ設定

    3.ペルチェエンジン部改良

    ペルチェのファンの間に3mm厚銅板を挿入し、導熱グリスで三重構造にして熱効率を向上

    4.CPU配線改良

    RaspberryPi用のユニバーサル基板を使って、配線を簡素化しています。

    5.電源変更

    スィッチング電源からACアダプターに変更を行い、一段と使い勝手と性能が向上しました。

    庫内には、試験管が100本入ります。温度を一定にしての、藻類の培養に適しています。

    外光が入らないようになっています。LED光源の光だけで培養します。

    正面の扉の開け方は、扉の下側を手前に引出します。閉めるときは、扉の上側をアイティプランターに差し込んで、扉の下側を押し入れます。

    PID制御パラメータは、過渡応答法に準じて設定しています。過渡応答法の特性上、急激な温度変化の場合には、若干のオーバーシュートが発生します。

    また、PID制御の動作も、従来の10sec間隔から500msec間隔にして、温度変化の追従性を高めています。

    他にも、ペルチェ素子と冷却ファンの間に、3mm厚の銅板を入れ、導熱グリスで三重構造にして熱効率を向上しています。

    ITBOXは、温度一定はもちろんのこと、連続的に温度を変更する温度サイクルを設定することもできます。

    お問い合わせは、ここからお願いします。

    ITBOX-S

    試験管培養では、気流の制御も必要なく、狭いスペースを一定温度に保っておくだけで十分でしょう。そこで、アイティプランターの栽培スペースを断熱材で囲って、ペルチェで温度制御できるようにしてみました。アイティプランターのLEDからの発熱が断熱材で囲まれた空間に入ってこないように、断熱フィルムを入れました。

    断熱材とペルチェユニット、ペルチェドライバと制御CPU、温度センサだけで実現できるので、非常に低価格です。

    LEDライトの光が当たるので、光合成機能が活性化するはずです。順化も早いことでしょう。

    断熱材の表面には壁紙を貼りました。外光が入らないようにしているので、中の様子は見えません。一度、培養を開始すると、1、2ヶ月は扉を開かないので、これで十分でしょう。

    簡易温度調整キット外観
    内部写真

    正面の断熱材を取った状態の写真です。試験管50本が入る試験管立てが2セット入っています。合計100本の試験管培養ができます。背面の大型ファンは、結露や凍結の防止になります。静音ファン採用で、非常に静かです。

    簡易温度調整キット背面
    温度調整電子回路

    現在、コントローラーにはRaspberryPi3を使っています。RaspberryPi3ならば、ブラウザからアイティプランターの制御や温度のモニタリングができます。温度制御と温度のモニタリングだけならば、より安価なESP8266などが使えます。しかし、差額は5,000円ほどなので、高機能なRaspberryPi3をお勧めいたします。

    温度制御例

    上のグラフは、2月21日20時から22日12時までの温度と湿度の変化の記録です。オレンジ色が温度です。夜間(12:00-6:00)は15度の設定です。その後、30分に1度づつ上昇させて、22度で一定に達します。10:00頃に、大きな温度変化があるのは、正面扉を開いたからです。扉を閉めると、速やかに設定温度に戻ることがわかります。

    2月22日23時から23日7時までの温度変化では、温度センサーの測定精度(±0.5度)の範囲内に収まっています。

    本装置は、試験管立てを栽培トレイに変えれば、普通の水耕栽培装置として使えるので、順化栽培にも使えます。

    アイティプランター別売の簡易温度調整キットと、アイティプランター付きの完成品の2種類を用意いたします。完成品は、1年間の保証付きになります。ソフトウエアは、温度調整キットのものと同じです。

    簡易温度調整キット(ITB-K01) 販売予定価格  48,500円(税別、送料別)

    簡易温度調整完成品(ITB-K01-F) 販売予定価格  65,500円(税別、送料別)

    改良点

    長期間、使用しているとペルチェ素子付近に結露水が溜まることがありました。

    ちょうど、ペルチェ素子と断熱材の間に水たまりができていました。そこで、排水のためのドレインチューブを付けてみました。

    断熱材にドレーンチューブを入れる溝を掘って、チューブをホットメルトで接着しました。

    背面から排水します。

    排水口のドレーンチューブは、コップなどで排水を受けるようにします。