ITBOX-SH

アイティプランターに取り付けるITBOX-Sの新型を開発しました。ユーザー様のご要望は、「しいたけの通年栽培」とのことでした。

果たして、しいたけ栽培に光は必要なのでしょうか? 最適な温度や湿度は?

    【しいたけ】

    • 栽培期間:10月~5月
    • 収穫期間:10月~5月
    • 栽培適温:20~25℃

シイタケ栽培の手引

以下は、熊本県林業研究指導所発行の手引書からの引用です。

4.胞子

(1)形成温度
・ 多量に形成される温度は15°C~26°Cである。
・ ほとんど形成されない温度は0°C以下と34°C以上である。
(2)発芽条件
・ 培養基上:培養液中では、適温の場合、よく発芽するが蒸留水中では発芽しない。
・ 氷中:2時間ではほとんど影響しないが24時間では50~60%くらい発芽率が落ちる。 ・ 低温:-17.7°Cに2時間おくと、乾燥状態では発芽が10~15%に落ちるが、培養液中では発芽しない。
・ 日光:乾燥状態で、直射日光にさらされた場合、10分間で発芽障害が起こり、3時間で発芽不能になる。
・ 高温:乾燥状態で80°Cで10分間、70°Cで4時間で死滅するが、60°Cでは5時間でも全く影響はない。

  • ・  水中温度:50°Cで30分、40°Cでは4時間で発芽不能、30°Cでは4時間後にも著しい発芽障害は起こらない。
  • ・  適温:18°Cで24時間以内に発芽するが、22°C~26°Cが適温とみなされる。

5.菌糸

(1)発育適温
発育温度は 5°C~32°C、適温は 22°C~27°Cである。

(2)水分
原木の含水率(乾量基準)が 30%以下または 100%以上の場合は発育不能、最適含 水率は 53%~73%。

(3)湿度
ほだ木内の菌糸の発育は、空中湿度 70%前後が適当と考えられる。

(4)PH:水素イオンの濃度
3.8 以下、8 以上は発育不適、5 前後が適当である。

(5)生存期間
・ 乾燥すると死滅する。
・ 寒天培養基に発育した菌糸は-5°Cで7週間。
・ のこくず培養基に発育した菌糸は、-5°Cで7週間。
・ ほだ木内の菌糸は-20°Cで10時間後でも発育に影響はない。

6.子実体

(1)発生条件
温度:5°C~26°Cで発生。品種により異なる。 水分:菌糸の発育の場合より多く水分が必要で、含水率 (乾量基準)83%以上が適当。 光線:暗黒では発生しない。弱い光が必要である。

(2)成長条件
温度:適湿であれば、10°Cでは 7 日、17°Cでは 4~6 日で成熟する。 湿度:80~90%が適当。 光線:うす暗くても成長するが色や形が悪くなる。明るさが必要。

ということなので、温度設定は22度一定で、湿度は70%ほどを狙います。照度は、部屋の明るさ程度の2000Luxでいいでしょう。12時間照明にしてみます。

ITBOX-SHの設定

温度 22度一定
湿度 65%以上、75%以下
照度     2,000Lux (7:00から19:00までの12時間照明)

ITBOX-SHの新しいところ

今までのITBOX-Sでは、Raspberry Pi Model3を使っていました。ようやくRaspberry Pi Zero HWが入手できたので、より小型のRaspberry Pi Zero WHを採用しました。これにより、従来のITBOXでは、アイティプランターの下のケース内に配置されていた制御回路がITBOXの背面に取り付けることができるようになり、よりコンパクトになりました。

SIgnal Pin No
SDA 3
SCL 5
1-Wire 7
3.3V 1
Dir 19
PWM 20
Moist 11
  • 大容量電源採用

最大消費電力が増えたために、大容量電源を採用しました。12V30Aまで取れます。これ1つでITBOX-SM2台を稼働させることができます。

ITBOX-Sは、養液タンクに水をいれて、ポンプで循環させておけば、庫内湿度は55%ほどになりますが、外部温度や空気中の水分量によっても変化します。湿度が高いほうが良さそうなので、今回は、実験的に加湿器を付けてみます。湿度が55%RH以下になったらONして、湿度が75%RH以上になったらOFFにします。どの程度の効果があるかは、実験してみることにします。

超音波振動素子が、壊れるかもしれませんが、500円以下で替えるものなので、壊れたら取り替えることにします。価格は安いのですが、輸送に時間がかかり、なかなか届きません。多めに購入しておきましょう。

制作過程

20mm厚の断熱材にペルチェファンを通す穴を開けます。両面テープで、アルミシートを貼り付けます。

アルミシートは、LED光源の拡散作用もあります。

裏側から、ファンを入れる円型をくり抜きます。

ペルチェユニットは、4cm四方をくり抜いた2mm厚のアクリル板にペルチェをはめ込み、2mm厚の銅板でサンドイッチして、CPUクーラーで挟み込んだ構造になっています。それぞれの面には導熱グリスが塗ってあります。

ベニア板に11cm四方の穴を開けて、ペルチェファンを取り付けて、隙間をシリコンで埋めます。

Raspberry Pi Zero WHにヘッダーピンを介してユニバーサル基板を差し込みます。基板には、I2C、1-Wire、Peltier制御、5V電源のソケットがあります。I2Cソケットには、温湿センサーのBME280、照度センサーのTSL2561が付きます。1-Wireには、DS18B20が付き、ペルチェ温度を測定します。USBには、OTG変換ケーブルを介して、アイティプランターと接続します。OTGなので、USBメモリーを付けても使えます。

なお、Raspberry Pi Zero WHの GPIOは、SDカードが付いている側が1番、2番です。

基板の取付は、背面のベニア板を加工して使います。

スペーサーを介して、基板をネジ止めしていきます。主な基板は、Raspberry Pi Zero WHとペルチェドライバー(Cytron 13A 5-25V シングルDCモータコントローラ)です。

Cytron 13A 5-25V シングルDCモータコントローラは、最大で13Aの電流を出力できます。

今回の12Aペルチェを十分にコントロールできます。但し、この基盤についているネジのコネクターでは、12Aもの大電流が流れた場合に、接触抵抗で発熱することがあります。ネジ式コネクターは使わずに、配線ははんだ付けしてあります。

側面の断熱材

アイティプランターの背面には、ペルチェの付いた断熱材が付きます。他の三方と上下にも断熱材を取り付けます。どれも、断熱材にアルミシートを貼り付けて、ヒートシュリンクフィルムで覆います。正面部分には、小さな覗き穴を開けておきます。ヒートシュリンクフィルムが二重窓の役割を果たしてくれます。

Raspberry Pi Mdel3とRaspberry Pi Zero WHの違い

ソフトウエアは、ほぼ、互換性がありました。但し、nodeが互換性がなく入替えました。ここに詳しく書いてあります。Raspberry Pi Model3と比較すると、少し動作が遅い気がしますが、大きな支障はありません。

 

正面写真

 

背面写真

12Vに接続するコネクターです。12Aもの電流が流れても大丈夫なコネクターになっています。赤色線がDC12Vで、白色線がGNDです。

背面の写真です。温度センサーと照度センサーがつながっています・この温度センサーで内部温度を検出しています。アイティプランター内部に入れてください。テープで壁面に固定して構いません。センサーには表裏があります。小さな部品が付いている方が表になります。照度は、照度センサーの取り付け位置で変化します。照度を測定したい場所に取り付けてください。温度も、温度センサーの位置で変化します。温度を測定したい場所に取り付けてください。通常は、壁面中央に取り付けておけばいいでしょう。なお、センサーが水に浸かったりすることがないようにご注意ください。

アイティプランターの電源は常に接続しておいてください。また、USBケーブルは、アイティプランターをコントロールするのに必要です。常に接続しておいてください。

ポンプのケーブルは、ポンプ動作が不要な場合には外しておきます。植物栽培で水やりが必要な場合には、ポンプケーブルをアイティプランターのコネクターに接続してください。

Raspberry Pi Zero WHからは、micro B端子USBとminiHDMI端子がでています。USB端子にマウスとキーボード、min iHDMI端子にディスプレィを接続すると、デスクトップ画面になり、普通のLinux PCのように使うことができます。

2018年2月4日現在、まだ、超音波加湿器は届いていません。。。

2月6日に、超音波加湿器が届きました。結構な勢いで、蒸気が出ます。PWMでコントロールして、湿度制御ができないか試してみました。作成した回路は次のとおりです。電源が12Vを使っているので、DCDCコンバータで5Vを作っています。超音波加湿器の消費電流が800mAなので、1A出力可能な三端子レギュレターを使っています。

DRV777というICでもドライブできますが、3.3V->5V変換が必要なので面倒です。TBD620003Aなら、入力3.3Vで駆動できます。

取り敢えず、PWM 20%で試してみました。

見る見るうちに、湿度が高くなっていきます。上手く行けそうな気がしてきました。ところが、湿度85%RHを超えたところで、急に湿度が0%RHになりました。

どうやら、BME280センサーが壊れたみたいです。仕様では、100%RHまで測定できるはずなのですが、どうしたことでしょうか?

アイティプランターの内部は狭いので、加湿器が少し動くだけで、湿気だらけになってしまうようです。BME280の空気取込口に水蒸気が入り込んでショートした可能性があります。加湿には、超音波加湿器を使うのではなく、アイティプランターの養液タンクに水を張って、蒸発に任せるほうが良さそうです。

もっと、厳密に湿度制御できるまで、超音波加湿器による加湿制御は保留にします。

壊れたBME280を取り替えて修理しました。別にテスト装置を作成して、湿度制御ができるかどうか見てみました。詳細は、こちらにあります。結論から言うと、湿度制御は非常に難しいです。超音波加湿器を動かすと、急激に湿度が上がって、その後、なかなか湿度が低くなりません。アイティプランターの中に加湿器を入れるよりも、養液タンクに薄く水を張っておくほうがいいでしょう。

WiFi接続方法

WiFiルーターに接続する方法は、他のITBOXと同じですが、手順を書いておきます。

FirefoxやGoogle Chromeなどのモダンなブラウザを使います。IEは使わないほうがよいでしょう。

http://itbox-s.local にアクセスします。

最初の行にある、https://itbox-s.local:8091  をクリックします。

パスワードを入力して、Let’s Coderをクリックします。画面が切り替わるまで、少し時間がかかります。

通常は、Moniteringを使って、温度制御状況を確認します。

グラフが表示されるまで、少し時間がかかります。他のアプリの使用方法は、こちらを御覧ください。

 

ITBOXのカメラ

ITBOXに付けられるカメラは、PiCam、または、USBカメラです。

PiCamの場合、NoIRカメラが付きます。NoIRカメラは、明るい場所では、カラー画像が撮影できます。暗い場所では、赤外線ライトの光で、白黒画像が撮影されます。IRライトと一緒になったタイプのカメラが使いやすいです。Raspberry Pi Zeroを使った場合、カメラとRaspberry PいZerotono距離は、15cmほどしか離せません。カメラは、ITBOX背面にくっつくことになります。また、IRライトは、常時、点灯となります。カメラ撮影時だけ、メインLEDを点灯させて撮影することもできますので、ご相談ください。

USBカメラも使うことができます。Raspberry PiのUSBポートに挿して使います。複数台のUSBカメラが使えます。USBカメラには、様々な種類があります。実際に、実機での検証が必要です。

 

最強のITBOX-L

カラーボックスタイプのITBOX-Lにペルチェ素子を4個、ヒートパイプを16本、12cmファンを6個で強力に冷やす、最強タイプを試作しました。消費電力は、最大で、20AX12V=240Wになります。

最強のITBOX-L背面

 

電源には、12V30Aタイプを使っています。ペルチェドライバーも、13Aタイプを2つ使っています。Raspberry Piで制御しています。背面の電子回路がむき出しですが、実験するには、いろいろと手間がかからないので重宝します。

さすが、これ以上は、ペルチェを付けるスペースが厳しいですね。なんとか、後、1つ、ペルチェユニットを付けられるかどうかでしょう。

もちろん、性能は、ペルチェユニットの数に比例しますので、より早く、より低温にすることができます。

ペルチェユニット1つの場合と2つの場合の温度変化データを測定中しました。

温度変化は、どちらも大差はないようですが、ペルチェ2基の方が、より早く冷えています。また、ペルチェパワーの余力も1基の場合と比較して2倍あります。素早く冷やしたいとかの場合には、有効でしょう。しかし、コストパフォーマンス的には、ペルチェユニット1基で十分だろうと思います。ITBOX-Lの標準仕様では、ペルチェユニット1基(ペルチェ素子2個X12VX5A)にしようと思います。

製品のカスタマイズ

製品のカスタマイズについて

ITBOXは、実験用途に合わせてカスタマイズが可能です。標準のITBOXでは、水耕栽培に対応していますが、シャーレやビーカー栽培に対応することも可能です。また、LEDの波長やペルチェユニット数の変更も可能です。実験内容を基に、適切なカスタマイズをご提案致しますので、是非、ご相談ください。

製品の組立について

ITBOXは組立キットとして提供しますが、組立も承っています。組立費用は45,000円です。故障時の場合には、センドバック方式で対応いたします。初期故障を除き、修理費用が発生します。また、出張修理の場合には、出張修理費用が発生します。

部品の購入について

ITBOXの部材は、一般に入手しやすいものばかりです。部品故障の場合には、故障部分の部品を購入して、取り替えるのが安くつきます。部材の購入先などは、お問い合わせください。

 

 

 

 

展示会情報

展示会名称 バイオオプトジャパン2017

日時 2017年10月4日〜10月6日

場所 幕張メッセ

 

展示会名称 びわ湖環境ビジネスメッセ

日時 2017年10月18日〜10月20日

場所 長浜バイオ大学ドーム

 

展示会名称 クリエーティブ企業大賞展示発表会

日時 2017年1月27日9時〜16時

場所 立命館大学BKCエポックホール

温度調整BOXの展示も行いますので、この機会に、是非、ご覧ください。

本展示会にて、クリエーティブ企業大賞審査員特別賞を受賞いたしました。

仕様変更箇所

改良のために仕様を変更することがあります。変更箇所を記述しておきます。

1.コントローラー類の外付け

アイティプランターの下側のケースに収められていたRaspberryPi3やペルチェドライバー類を外付けにしました。

理由は、発熱要素である電子部品を外に出すことで、温調ボックス内の温度の安定化を図っています。また、湿気に弱い電子部品を守る効果も期待できます。また、アイティプランターの底部2.5cmの空間が開放されて、気流の流れがよくなります。さらには、RaspberryPi3にアクセスしやすくなるので、メンテナンス性も良くなります。

2.ペルチェユニットの変更

より静かで、より強力に冷却できるペルチェユニットに変更しました。(2018/04)

製品保証

組立キットなので製品保証はありません。故障時には、壊れた部品を交換して修理してください。可能なだけ安価にご提供するためですので、ご理解の上でのご購入をお願いいたします。

組立を承った場合には、初期故障にはセンドバックにて対応いたします。出張修理の場合には、出張修理費用が発生いたします。

商品の性質上、返品には応じられませんので、ご理解をお願いいたします。

不明点やご質問に対しては、可能な限り対応いたしますので、メールでお問合せください。必要に応じて、電話でもご連絡いたします。

ITBOX-S

試験管培養では、気流の制御も必要なく、狭いスペースを一定温度に保っておくだけで十分でしょう。そこで、アイティプランターの栽培スペースを断熱材で囲って、ペルチェで温度制御できるようにしてみました。アイティプランターのLEDからの発熱が断熱材で囲まれた空間に入ってこないように、断熱フィルムを入れました。

断熱材とペルチェユニット、ペルチェドライバと制御CPU、温度センサだけで実現できるので、非常に低価格です。

LEDライトの光が当たるので、光合成機能が活性化するはずです。順化も早いことでしょう。

断熱材の表面には壁紙を貼りました。外光が入らないようにしているので、中の様子は見えません。一度、培養を開始すると、1、2ヶ月は扉を開かないので、これで十分でしょう。

簡易温度調整キット外観
内部写真

正面の断熱材を取った状態の写真です。試験管50本が入る試験管立てが2セット入っています。合計100本の試験管培養ができます。背面の大型ファンは、結露や凍結の防止になります。静音ファン採用で、非常に静かです。

簡易温度調整キット背面
温度調整電子回路

現在、コントローラーにはRaspberryPi3を使っています。RaspberryPi3ならば、ブラウザからアイティプランターの制御や温度のモニタリングができます。温度制御と温度のモニタリングだけならば、より安価なESP8266などが使えます。しかし、差額は5,000円ほどなので、高機能なRaspberryPi3をお勧めいたします。

温度制御例

上のグラフは、2月21日20時から22日12時までの温度と湿度の変化の記録です。オレンジ色が温度です。夜間(12:00-6:00)は15度の設定です。その後、30分に1度づつ上昇させて、22度で一定に達します。10:00頃に、大きな温度変化があるのは、正面扉を開いたからです。扉を閉めると、速やかに設定温度に戻ることがわかります。

2月22日23時から23日7時までの温度変化では、温度センサーの測定精度(±0.5度)の範囲内に収まっています。

本装置は、試験管立てを栽培トレイに変えれば、普通の水耕栽培装置として使えるので、順化栽培にも使えます。

アイティプランター別売の簡易温度調整キットと、アイティプランター付きの完成品の2種類を用意いたします。完成品は、1年間の保証付きになります。ソフトウエアは、温度調整キットのものと同じです。

簡易温度調整キット(ITB-K01) 販売予定価格  48,500円(税別、送料別)

簡易温度調整完成品(ITB-K01-F) 販売予定価格  65,500円(税別、送料別)

改良点

長期間、使用しているとペルチェ素子付近に結露水が溜まることがありました。

ちょうど、ペルチェ素子と断熱材の間に水たまりができていました。そこで、排水のためのドレインチューブを付けてみました。

断熱材にドレーンチューブを入れる溝を掘って、チューブをホットメルトで接着しました。

背面から排水します。

排水口のドレーンチューブは、コップなどで排水を受けるようにします。

 

タンパク質の光安定性実験装置

タンパク質の光安定性実験装置

光安定性を測定する実験装置は市販されていますが、大掛かりで高価なものなので、もっと手軽に使える実験装置が求められていました。そこで、ITBOXの応用で、タンパク質の光安定性を実験する装置を開発しました。タンパク質の光安定性測定実験では、D65光源、一定温度下でタンパク質溶液を入れて、所定時間経過後、タンパク質の構造変化を調べます。本装置は、ITBOXの高精度な温度制御技術とD65光源の照明制御技術から構成されます。

D65光源について

D65光源は、現在のところ、

TOSHIBA FL20S・D-EDL-D65

TOSHIBA FL20S・D-EDL-D65

TOSHIBA FL40S・D-EDL-D65

TOSHIBA FL40S・D-EDL-D65

があります。LEDでもD65相当のスペクトルを出すものもありますが、過去からの実績では、蛍光灯に軍配があがります。しかし、メーカーでは、D65蛍光灯の製造を中止しており、在庫品しか入手できない状況です。

蛍光灯は、発熱するので、ITBOX内に収めることができません。そこで、ITBOXの天板に採光窓を開けて、温度が出入りしないように、間に乾燥空気が入った二重ガラスでフタをします。二重ガラスの上側から、D65蛍光灯で光を入れます。

蛍光灯の調光ができるように、調光回路を入れます。

調光回路は、L.C.D. R&D様から入手しました。この回路をRaspberryPi3でコントロールします。

蛍光灯の調光は、

/home/pi/ITBOX/FL.py  [PWM: 0-255] [POWER: 0/1]

で行います。最初の点灯では、FL.py  255 1にします。蛍光灯が温まったら、PWMを下げて、所定の照度にします。照度は、蛍光灯からの距離で変化します。測定したい場所に光センサーを配置してください。

PWMとLuxの関係は、蛍光灯の温まり具合や室温などに影響されると考えられます。PWMとLuxの関係の一例を示します。PWMが50以下では蛍光灯が消灯することがあります。また、蛍光灯が劣化する場合があるので、PWMの最小値は50に設定されています。より照度を下げたい場合には、蛍光灯を外してください。

注)D65蛍光灯4灯では、PWM=50の最小値で2000Lux程度になります。2灯では、PWM=120程で2000Luxになります。

/home/pi/src/ITBOX/setTargetLux.py 2000

は、照度が2000Luxになるように蛍光灯のPWMを調整するコマンドです。大体、1000Luxから3000Luxの範囲で調整できます。

蛍光灯をボックスの上側に高さを持たせて取付けています。高さがあるほど、均一な光分布になります。

温度コントローラーについて

今回から、ペルチェ部分をCPU冷却ファン2つでサンドイッチする構造に変更しました。静音ファンなので非常に静かで、2本のヒートパイプで強力に放熱できます。これで、ペルチェが凍結することもなくなりました。

制御回路です。NIRカメラとIRライトは付けていません。ITBOX内には、アイティプランターも入っていません。ボックス内には発熱源がないので、温度制御は簡単になります。

BOX内のセンサーについて

センサーは、TSL2561の光センサー、BME280の温度、湿度、気圧センサーがBOX内に、DS18B20の温度センサーが2つのペルチェのヒートパイプに付いています。

光強度を測定する場所にTSL2561の光センサーを配置します。BME280も、温度管理中心に配置します。TSL2561は、表面に光センサーが付いています。裏返しにすると光量が測定できないのでご注意ください。

蛍光灯の最大照度(PWM=255)は、3700Luxほどです。PWM=120ほどで、2000Luxになります。最小は、PWM=50で、1000Luxほどです。蛍光灯が十分に温まらないと照度が変化することがあります。蛍光灯を点灯して、5分以上、放置してください。また、低照度では、フリッカーノイズが発生する場合があります。

素早く冷やす方法

BOX内の温度が、設定温度よりも高い場合、BOX内全体を冷やすのに時間がかかることがあります。そんな場合には、冷凍パックに氷を入れてBOXにに入れておくと、素早く冷やすことができます。一度、冷えてしまえば、目標温度を維持できます。

初めてのログイン方法

ITBOX-D65は、アクセスポイントが見つからない場合、Ad-Hocモードで起動します。SSIDは、ITBOX-D65です。パスワードは、itbox-d65で接続できます。

接続後は、ブラウザで、http://itbox-d65.localとするか、ssh pi@itbox-d65.localでログインします。

ログイン後は、

sudo vi  /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

で利用するSSIDとPASSWDを設定し、

sudo vi /etc/network/interfaces

でそのアクセスポイントSSIDを設定します。

詳しくは、RPi3_Switchable_HOTSPOT を御覧ください。

照度スケジュールの設定

時間毎に、蛍光灯の照度を変えることができます。

ブラウザで、https://itbox-d65.local:8091でログインして、

D65Schedule

を選択して、時間と設定照度を入力します。設定照度になるように、自動的にPWMが調整されます。常に、一定照度の場合には、0時0分に指定照度値を1つだけ入力してください。

結露について

BOX内の温度が高い状態から、急に冷やすと結露が発生することがあります。ITBOXの内壁は、防水加工してありますが、BOXの内の結露水が、扉部分から流れ出すことがあります。ITBOXを置く場所は、結露水流出にご注意ください。

電源スイッチについて

ITBOXには、電源スイッチは付いていません。これは、常に稼働することを前提で設計されているからです。使わない時は、電源コンセントを外してください。

扉の開閉について

BOX内の温度を保つために、扉はきつめに噛み合うようになっています。開閉時には、必ず、左右両方の扉を同時に開け閉めしてください。片側だけを開けないようにしてください。

アプリの手順

 http://itbox-d65.local にアクセスして、coderのところからログインします。最初は、アクセスが危険だとでるので、ブラウザにアクセスの例外登録をします。例外登録は、ブラウザによって異なっています。

ログインできたら、先ずは、温度管理スケジュールの設定を行います。

https://itbox-d65.local:8091/app/tempschedule

一定温度ならば、最初の一行目だけに設定温度を入力するだけで構いません。

次に、D65光源の照度を設定します。

https://itbox-d65.local:8091/app/d65schedule

これも、一定照度ならば、最初の1行目だけ入力るだけで構いません。

次に、https://itbox-d65.local:8091/app/servercheck から、tempControllerが動作していることを確認します。

もし、停止していたら、startボタンを押してください。これで、温度コントロールが動作しています。温度制御状況は、

https://itbox-d65.local:8091/app/monitoring

で確認できます。グラフは1時間毎にページ送りされます。

温度制御に誤差が大きい場合には、ペルチェのパワー(PWM)をチェックして下さい。

PWMが−100%になっていた場合、ペルチェは最大パワーで冷やそうとしていますが、冷えない状況です。扉が開いていないかチェックしてください。また部屋の温度が高すぎないか、チェックしてください。

https://itbox-d65.local:8091/app/logchartscatter

から、過去の記録がグラフ表示できます。

1時間毎にファイル分けされています。1日ログ作成で、1日分の記録を1つのCSVファイルにまとめることができます。

モニター、キーボード接続

背面の配線ボックスの横にDVIモニター端子があります。また、配線ボックス上側のUSB端子に、キーボードやマウスを接続すれば、デスクトップから利用できます。WiFiがつがらなくなった場合には、モニターやキーボードを接続して、設定を修正してください。イーサーケーブルも接続できます。

RaspberryPi3の設定

raspberrypiのsshd, vnc, netatalk, appache2が稼働しています。I2C, 1-Wireが有効になっています。sshやsftpでアクセスできます。

ssh pi@itbox0d65.local

で接続できます。

VNCクライアントは、realVNCを使ってください。

安定性

室温が適正なら、正確な温度制御ができています。ペルチェのPWMが100%以下で制御されている必要があります。

PID設定

温度グラフが波打っている場合には、PIDゲインを調整してみてください。PIDゲインを下げると応答性が低くなり、波打ちが少なくなります。

ログ・ファイル ’/mnt/data/tempController.log’;

温度設定ファイルを書き換えると、その場で反映されます。

温度設定 ’/home/coder/coder-dist/coder-base/config/saveTempController.txt’;

照度設定ファイルを書き換えると、その場で反映されます。
照度設定 ’/home/coder/coder-dist/coder-base/config/FL/saveLuxController.txt’;

問合せ ’/home/coder/coder-dist/coder-base/config/queryTempController.txt’;

状態 ’/home/coder/coder-dist/coder-base/config/statusTempController.txt’;

温度制御の制御方法

systemctl stop tempController で停止します。

systemctl start tempController で開始します。

systemctl restart tempController で温度制御を再起動します。リスタートした場合には、より早く冷やすために、ペルチェ制御は、再起動前のPWMを30分間、引継ぎます。

systemctl disable tempController  とすると、RPI起動時の温度制御を行いません。

systemctl enable tempController  とすると、RPI起動時の温度制御を行います。

systemctlから、~/src/ITBOX/start.sh を起動しています。

sudo /home/pi/src/ITBOX/tempController.js  -nologとオプションを付けると、ログファイルを残さなくなります。1時間分の記録しか残りません。温度記録を残す必要がない場合には、このオプションを使ってください。

 

 

購入方法

購入にあたっては、お問い合わせから、株式会社アイティプランツにご連絡をお願いいたします。

ご要望に応じて、カスタマイズやオプションの追加、組立完成品の提供など承りますので、お気軽にご相談ください。

ITBOX-L60の標準価格は、ベーシック構成で98,000円(送料、税別、アイティプランター込)です。

完成品は、組立費45,000円で承ります。完成品には、6ヶ月間の製品保証が付きます。出張修理の場合には、旅費等の諸経費が発生いたします。

1度の購入数が4台以上で10%割引いたします。

 

 

小型、省スペース、積重ねて拡張