新製品の登場です。
ダブルペルチェで強力に温度管理できるITBOX-S-Wを開発しました。ITBOX-Sは、アイティプランターを断熱材で覆い、ペルチェで温度制御ができるようにしたものです。植物栽培の他に、試験管培養ができます。コストパフォーマンスは、非常に高いものになっています。
従来のITBOX-Sは、ペルチェ素子が1基搭載されたものでした。12V8Aのペルチェ素子1基では、夏場の室温28度以上では、庫内温度20度一定をキープすることが困難でした。そこで、室温が28度であっても、庫内温度20度をキープできるように、ITBOX-SWでは、ペルチェ素子を2基搭載しました。パワーに余裕があります。
ペルチェ素子は、2つのCPU冷却ファンでサンドイッチにしてあります。ヒートパイプのCPU冷却ファンは、強力に冷却できるので、ファンの凍結はなくなりました。
12V6Aのペルチェ素子が2基で、最大12V×6A×2=144Wになります。RaspberryPiにDVIでディスプレィやマウス、キーボード、スピーカー等を接続して使うこともできます。
WiFiにつないで、様々な端末からブラウザで操作できます。
センサー情報は、自動収集され、蓄積されていきます。アプリは、全て、ソースコード付きなので、自由に改良、変更が可能です。ソースコードは、Web側は、html, JavaScript、サーバー側は、node, pythonで書かれています。
他にも、
1.PID動作の高速化
sampling time 10sec -> 500msec に高速化
2.PIDパラメータの最適化
過渡応答法によるパラメータ設定
3.ペルチェエンジン部改良
ペルチェのファンの間に3mm厚銅板を挿入し、導熱グリスで三重構造にして熱効率を向上
4.CPU配線改良
RaspberryPi用のユニバーサル基板を使って、配線を簡素化しています。
5.電源変更
スィッチング電源からACアダプターに変更を行い、一段と使い勝手と性能が向上しました。
庫内には、試験管が100本入ります。温度を一定にしての、藻類の培養に適しています。
外光が入らないようになっています。LED光源の光だけで培養します。
正面の扉の開け方は、扉の下側を手前に引出します。閉めるときは、扉の上側をアイティプランターに差し込んで、扉の下側を押し入れます。
PID制御パラメータは、過渡応答法に準じて設定しています。過渡応答法の特性上、急激な温度変化の場合には、若干のオーバーシュートが発生します。
また、PID制御の動作も、従来の10sec間隔から500msec間隔にして、温度変化の追従性を高めています。
他にも、ペルチェ素子と冷却ファンの間に、3mm厚の銅板を入れ、導熱グリスで三重構造にして熱効率を向上しています。
ITBOXは、温度一定はもちろんのこと、連続的に温度を変更する温度サイクルを設定することもできます。